2013年4月9日火曜日

中国H7N9 4月8日続報 情報の信憑性が低い状況は変わらず

H7N9の続報をお伝えします。相変わらず中国からの情報の信憑性が100%でない中で、事実情報の把握につとめています。以下に各種ニュースのリンクを貼ってご紹介していきますが、報道によれば、感染者の数は中国当局の発表より多い可能性が指摘されています。

(1)感染は拡大中、予断は許さない状態


・WHOの最新のアップデートから(4/07)
Human infection with influenza A(H7N9) virus in China - update
・21のケースでH7N9感染が確定、6人が死亡、12人が重篤、3人が軽い症状。
・タミフルとリレンザは治療薬として有効。

・台湾に感染拡大の可能性
台湾发现5例疑似H7N9流感 3例昨天已排除
・5人の感染が疑われていたが、3人は感染していないことが判明、2人は検査継続中。

・香港に感染拡大の可能性
香港收到9宗疑似H7N9禽流感病例 已排除2宗
・9人の感染が疑われていたが、2人は感染していないことが判明、残りは検査中。


(2)感染源はウズラ?(やや疑わしい内容)

FNNニュース 中国・鳥インフルエンザ ほぼ同型のウイルスを広範囲で検出
・上海から得た鳥類738のサンプル検体から19のH7N9感染を発見。
・検査をしたサンプルは、上海市内の3カ所の市場の鶏やハトから採取したもの。
・上海に隣接する浙江省杭州市の感染者が、市内の商店でウズラを買って肉を食べていたことから、地元当局が調べたところ、この店のウズラから、H7N9型のウイルスが検出された。

この感染経路は、やや疑わしいと言わざるを得ない。過去、食肉から鳥インフルエンザに感染したケースは世界でひとつも知られていない。本当にこのウズラが感染源なのかどうか、きちんとした調査の結果を知りたいところだ。そして感染経路によって、注意すべき対象や現地の対策が変わって来る可能性がある。


(3)感染者はもっと多い?(真偽の判断不能)

大紀元 鳥インフルで3人目の死者 ユーザーら、政府情報に疑いの目(4月4日)
筆者注:ご紹介はいたしますが、筆者は真偽の判断を行ないません。

・微博(中国版ツイッター)上では、当局が発表した感染例以外の感染情報も流れている。3日午後、ユーザー・蘭調絲語は、「うちの病院の救急患者がたった今、鳥インフルで亡くなった。私は同済大学同済病院にいる」と投稿。しかし、この投稿は間もなく削除された。
・3月24日にもユーザー・硬木花道による死亡情報の書き込みがあった。「発熱外来には、ここ数日、原因不明の肺炎患者が来ている。死亡率は極めて高い。6人中5人が亡くなっている。疾控センターはなぜ動かないのか? 医者や患者を守る責任があるはずなのに」。この投稿も現在、削除されている。

真偽の確認ができないので、この記事の信憑性の判断は読者各人にお任せする。このような記事が出る一方で、中国語に堪能な知人によれば微博(中国版ツイッター)上での流言飛語がひどく、嘘の情報を流した容疑で逮捕者まで出ているという。


(4)そして現地からのリポート

上海へ出張中の知人・松田壮逸さんによれば「夜は南京東路では大音量でオバハン達が整列して踊ってて笑えるけどうるさくてジャマだぁ〜」だそうです。南京東路とは日本で言えば銀座のホコ天のような目抜き通り。マスクをしている人は松田さんのみ、中国市民は何事もないかのような生活をしている様子(踊ってるおばちゃんの写真も松田氏)


罹患すれば死ぬような病気の流行の兆しがあるというのに、これは感染症に対する知識レベルの低さから来ているのではないかと想像している。この写真を見て、私はある予測を持ったのだが、それは明日また書きます。

0 件のコメント:

コメントを投稿